今回は家に住みつかれると様々なトラブルの原因となる害獣についてのお話です。
家屋やアパートなどの建築物はその構造上、屋根と壁の間に通気のための隙間が空いていることが
あり、この部分から害獣が入ってきます。床下の通気口もプラスチック製のカバーの場合、
かみ砕いて穴を開けて入り込む害獣も存在します。
主な害獣の種類
〇ネズミ
住宅に住みつく害獣として被害例も多く、住宅地から自然豊かな環境まで至る所で生息しています。
夜行性で雑食、なんでも食べます。
種類によって大きさは様々ですが、一般的に家に住みつくのはドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズ
ミが多いようです。
〇ハクビシン
ネコのような大きさで、屋根裏や押し入れなどに住みつくことが多い動物です。
名前の通り、鼻に白いラインが入っているのが特徴。
一度住処を定めるとその場所に住みつづける性質があります。
建物を傷めるというような被害が少ないですが、住みつかれると糞尿による悪臭の被害や、
屋根裏の腐食、病原菌の増加による健康被害を起こすことがあります。
〇アライグマ
アライグマはハクビシンの2倍ほどの大きさがあり、長い尻尾を持ち顔に白い縁取りが
あるのが特徴です。
力が強く、侵入口を自分で作り出すこともあります。
糞による悪臭及び病原菌の媒介、寄生虫の媒介などのほか家畜やペット、農作物にまで被害
を及ぼします。
〇イタチ
小柄な動物ではありますが、匂いが強烈です。住みつかれるとかなりの悪臭をもたらします。
また、獰猛な肉食獣でもあるため噛まれてケガをすることもあります。基本的に夜行性では
ありますが、エサを求めて明るい時間に活動していることもあるので注意が必要です。
万が一イタチに噛まれたら、菌やウイルスを持っているので傷口から化膿しないようすぐに
消毒処置しましょう。
自分でできる害獣対策
害獣対策はまずは、害獣がよりつかないようにすることです。
自分でもできるような対策をいくつか紹介します。
〇侵入経路をふさぐ
害獣が侵入する箇所として挙げられるのは
- 屋根のつなぎ目の隙間
- 屋根の下の通気口
- 換気扇や通風口の隙間
- 排水管の出口部分
- 壁の穴やひび割れ
などが挙げられます。このような隙間には金網や害獣侵入防止用ネットを取り付けましょう。
ネズミ被害には罠も有効です。雨どいやエアコンの配管部分には、ネズミとり・ネズミかえし
などしかけてみるのもよいでしょう。
また、有刺鉄線をまきつけるのも効果的です。
〇害獣の嫌う匂いや音をしかける
忌避剤(害獣の嫌う匂いを放つ薬剤)の使用も害獣対策として効果的です。ペットや子どもがいる
家庭向けに自然由来の成分を使用した忌避剤も登場しています。
また、害獣が嫌う超音波をだすことも有効です。動物撃退器として1,000円~5,000円ほどで
購入できます。
〇家をきれいに
害虫のエサとなる家庭ごみを屋外に放置したり、落ち葉や雑草を手入れせずそのままにしておくと
害獣ばかりでなく害虫の温床にもなりかねません。
家周りを清潔に保つことで害獣がよりつきにくい環境にまります。
こまめな清掃を心掛けるとよいでしょう。
もしも住みついてしまったら
日本には鳥獣保護法という法律により、動物を自由に捕獲することができないようになっています。
前述したネズミとりは、その被害が大きいため個人での使用が許可されていますが
その他の害獣の駆除にはお住まいの都道府県からの許可が必要となっています。
また害獣には狂暴な動物も多いので、例え許可をもらって駆除しようとしても危険が伴います。
あまりにも被害が大きい時は、害獣駆除業者に相談することも検討してみましょう。
侵入口の遮断、捕獲・処分、住みついた箇所の殺菌・消毒、家のリフォームなど
業者によって価格や内容も様々です。
業者にお願いする場合は、予算やどこまでやってもらいたいのかをよくご家庭で考えてから
相談してみるとよいでしょう。
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